京都府福知山市の映画館。ラインナップが少し不思議な映画館。

ご家族でお楽しみいただける娯楽作と、映画プロデューサーも兼ねる支配人が
選りすぐった硬派な作品を上映しています。

連載:20世紀の少年少女へ(3)

テーマ:◉ 映 画 情 報【連載】
20世紀少年、浦沢直樹

STORY:日本が高度成長期のまっただ中の1970年代。夢と希望に満ちあふれた時代。少年たちが空想した世界。地球滅亡をもくろむ悪の組織、東京を破壊し尽くす巨大ロボット。世界は混沌とし、滅亡に向かっていく。それに立ち向かい地球を救う、勧善懲悪の正義のヒーローとその仲間たち。こんな下らないストーリーを“よげんの書”と、少年たちは名付けた。大人になるにつれ、そんな空想の記憶は薄れていく。

しかし、1997年、コンビニエンスストアを営む主人公のケンヂは、お得意先一家の失踪や幼なじみの死をきっかけに、その記憶を次第に呼び覚まされていく。そして、世界各地の異変が、昔幼い頃空想した“よげんの書”通りに起こっていることに気づく。出来事に必ず絡んでくる謎の男“ともだち”との出会いによって、全ての歯車は回り出す



上記が「20世紀少年」のストーリーである。
「MONSTER」が浦沢直樹の記念碑的的作品であるならば、「20世紀少年」は自身の総括的な作品といえる。これは浦沢直樹が「半自伝的なエピソードを用いた」と語っているように、自身の「20世紀」を投影させた作品である。作品構造としても、「YAWARA!」などの少年漫画的なアプローチと「MONSTER」で築いたリアリズムとフィルムノワール的な物語構造がないまぜになり、結果誰も見た事のないような多重構造をもった漫画が出来上がった。

スピーディーで予測のつかない発想と展開、一筋縄では行かない立体的な人物像が相互に物語世界を作って行く組み立ての巧さ(新しいコミックが出ると必ず前の巻から読んでいかないと分からないほど劇的な展開の連続!)。

非常に刺激的だった。

完結した今も人気が衰えないのは、その終わらせかたの巧さにもある。
読み終えた後、「畜生!」と思った人は数知れないのではないか。


        (C) 2008 映画『20世紀少年』製作委員会

                                 (4)につづく





20世紀少年 第1章
11月1日(土)より上映

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