京都府福知山市の映画館。ラインナップが少し不思議な映画館。
ご家族でお楽しみいただける娯楽作と、映画プロデューサーも兼ねる支配人が
選りすぐった硬派な作品を上映しています。
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選りすぐった硬派な作品を上映しています。
ホームレス未満中学生
テーマ:◉ 映 画 情 報
2008/10/17 20:12
ホームレス中学生
11月25日(土)公開

STORY:お笑いコンビ「麒麟」の田村裕が極貧生活を送った中学生時代を綴り、ミリオンセラーとなった同名自伝小説の映画化。監督は「ロボコン」「奈緒子」の古厩智之。主演に「ラブ★コン」「KIDS」の小池徹平。夏休み初日、中学生の“ボク”が帰宅すると、家は借金のため差し押さえられていた。父親は蒸発、兄と姉とも別れて一人で公園で暮らすことになったボク。自販機の小銭を集めダンボールを貪る、中学生のホームレス生活が始まる。
【CAST/STAFF】
裕:小池徹平
兄:西野亮廣(キングコング)
姉:池脇千鶴
母:古手川祐子
父:イッセー尾形
原作者:田村裕「ホームレス中学生」(ワニブックス刊)
監督:古厩智之
製作:「ホームレス中学生」製作委員会

タレント本が日本を席巻する時代
どんな人でも、ひとつは名作を作ることができる・・・
つまり、自分の人生を題材に作品を作るということである。
他人の人生を追体験できる楽しさと、テレビでよく知っているタレントの作品であることが、近年のタレントの自伝本ブームに繋がっているのだが、田村裕の母親への想いは置いておくとして、まず間違いなく読者の興味は「ありえない貧乏話=都会でのサバイバル生活」からはじまったのである。

「ホームレス中学生」と「失踪日記」
「ホームレス中学生」とよく似たホームレス体験マンガが、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した「失踪日記(吾妻ひでお著)」である。前者は言わずもがな中学生、後者は中年によるホームレス生活である。

都会でのサバイバル生活においてどちらの作品でも共通するのが、「生きるために食べる」という生理的な欲求なのであるが、吾妻ひでおが生きる為にゴミあさりをするのに対し、田村裕はしない。「ホームレス中学生」と言う題名だが、人目につく公園の遊具を家にしてしまう心境から考えても、感覚的には、突然の解散に順応できないホームレス未満の生活といえるだろう。それができるのは、兄が働くコンビニという生命線があるからということと、人生経験の少なさ+思春期ということからきているからか。
それに比べて、吾妻ひでおのいさぎよさというか、欲求に対する素直さには驚かされる。ホームレスという生活の中でも、食べ物をおいしくいただきたいという工夫がある。例えば、捨ててあった卵とてんぷら油を混ぜて「マヨネーズ」らしきものを作ったり、これまた捨ててあった豚の脂身を一口大に切り、醤油をつけて食べる等、見てる分にはなかなか優雅で楽しそうな生活に見えてくるので不思議だ。

ホームレス未満中学生
ひょんなことから始まった田村裕のホームレス生活は、公園の敷地内(田村裕にとっての聖域)を本陣とすることで、なんとか社会と折り合いをつけれたのではないか。公園の草や、段ボールを食べるという行為も、本陣の中にある物なので、自分の物=自分の意識の中で清められた存在であったはずだ。これが、公園外に生えていた草や落ちていた段ボールなら食べなかったかもしれない。トイレに関しても同じ事が言える。聖域内だからこそ用を足す事が出来たのであって、こういった行為はすべて、今までの家のある生活の名残である。
その後、結局、順応できない(ホームレス未満の)まま、新たな住居に兄弟で住む事になるのだが、その後の経過は映画、もしくは原作で確認してほしい。ただ、田村裕のホームレス生活がもっと長ければ、公園から住処を変えざるを得なかった事は間違いない。そこで食べる為にしなければ行けない事とは?という決断にも迫られたであろう。だから、ある意味この夏休みの不幸は人生にとって幸福な体験と言えるのであるし、笑って泣ける物語になるのである。

ホームレス中学生
11月25日(土)公開
11月25日(土)公開

STORY:お笑いコンビ「麒麟」の田村裕が極貧生活を送った中学生時代を綴り、ミリオンセラーとなった同名自伝小説の映画化。監督は「ロボコン」「奈緒子」の古厩智之。主演に「ラブ★コン」「KIDS」の小池徹平。夏休み初日、中学生の“ボク”が帰宅すると、家は借金のため差し押さえられていた。父親は蒸発、兄と姉とも別れて一人で公園で暮らすことになったボク。自販機の小銭を集めダンボールを貪る、中学生のホームレス生活が始まる。
【CAST/STAFF】
裕:小池徹平
兄:西野亮廣(キングコング)
姉:池脇千鶴
母:古手川祐子
父:イッセー尾形
原作者:田村裕「ホームレス中学生」(ワニブックス刊)
監督:古厩智之
製作:「ホームレス中学生」製作委員会

タレント本が日本を席巻する時代
どんな人でも、ひとつは名作を作ることができる・・・
つまり、自分の人生を題材に作品を作るということである。
他人の人生を追体験できる楽しさと、テレビでよく知っているタレントの作品であることが、近年のタレントの自伝本ブームに繋がっているのだが、田村裕の母親への想いは置いておくとして、まず間違いなく読者の興味は「ありえない貧乏話=都会でのサバイバル生活」からはじまったのである。

「ホームレス中学生」と「失踪日記」
「ホームレス中学生」とよく似たホームレス体験マンガが、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した「失踪日記(吾妻ひでお著)」である。前者は言わずもがな中学生、後者は中年によるホームレス生活である。

都会でのサバイバル生活においてどちらの作品でも共通するのが、「生きるために食べる」という生理的な欲求なのであるが、吾妻ひでおが生きる為にゴミあさりをするのに対し、田村裕はしない。「ホームレス中学生」と言う題名だが、人目につく公園の遊具を家にしてしまう心境から考えても、感覚的には、突然の解散に順応できないホームレス未満の生活といえるだろう。それができるのは、兄が働くコンビニという生命線があるからということと、人生経験の少なさ+思春期ということからきているからか。
それに比べて、吾妻ひでおのいさぎよさというか、欲求に対する素直さには驚かされる。ホームレスという生活の中でも、食べ物をおいしくいただきたいという工夫がある。例えば、捨ててあった卵とてんぷら油を混ぜて「マヨネーズ」らしきものを作ったり、これまた捨ててあった豚の脂身を一口大に切り、醤油をつけて食べる等、見てる分にはなかなか優雅で楽しそうな生活に見えてくるので不思議だ。

ホームレス未満中学生
ひょんなことから始まった田村裕のホームレス生活は、公園の敷地内(田村裕にとっての聖域)を本陣とすることで、なんとか社会と折り合いをつけれたのではないか。公園の草や、段ボールを食べるという行為も、本陣の中にある物なので、自分の物=自分の意識の中で清められた存在であったはずだ。これが、公園外に生えていた草や落ちていた段ボールなら食べなかったかもしれない。トイレに関しても同じ事が言える。聖域内だからこそ用を足す事が出来たのであって、こういった行為はすべて、今までの家のある生活の名残である。
その後、結局、順応できない(ホームレス未満の)まま、新たな住居に兄弟で住む事になるのだが、その後の経過は映画、もしくは原作で確認してほしい。ただ、田村裕のホームレス生活がもっと長ければ、公園から住処を変えざるを得なかった事は間違いない。そこで食べる為にしなければ行けない事とは?という決断にも迫られたであろう。だから、ある意味この夏休みの不幸は人生にとって幸福な体験と言えるのであるし、笑って泣ける物語になるのである。

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11月25日(土)公開
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