連載:20世紀の少年少女へ(1)
テーマ:◉ 映 画 情 報【連載】
2008/10/30 07:29
URASAWA −浦沢直樹という人物−
まさか20世紀少年が映画化されるとは思わなかった...。
映画化が決定したとき、そう思った昔からの浦沢直樹ファンは多いのではないか。それは、漫画「20世紀少年」が途方も無いほどの多重構造をもつストーリー/人物構造であり、大長編であるからだ。しかも、3部作。結末も違うらしい...とのことでファンの間ではにわかに活気づいた。
浦沢直樹の陰と陽
元々、浦沢直樹という人物はこんなに人気作家ではなかったように思う。
浦沢直樹といえば、「YAWARA!」「HAPPY!」などの青年誌向けのライトな作品と、シリアス路線の「MASTERキートン」「パイナップルARMY」を交互に描き分ける「器用な作家」という印象であり、ヒット作は打ち出していたが、今ほど注目を浴びるようなスター作家ではなく、どちらかというと地道にコツコツやってる作家の内の一人だった。

浦沢直樹を変えた「MONSTER」という作品
浦沢直樹が世間から本当の意味で認知されるようになったのは「MONSTER」だろう。浦沢直樹は「MASTERキートン」「パイナップルARMY」の一話完結型マンガ路線で培った物語の構成能力を存分に生かし、複雑な人物構成/物語をまとめあげた。この頃から、海外でも浦沢直樹のマンガが評価されるようになり、重厚なストーリー漫画を描く作家としての地位を得た。
下記が浦沢直樹のこれまでの漫画作品リストである。
踊る警官
パイナップルARMY(ビッグコミックオリジナル)
YAWARA!(ビッグコミックスピリッツ、小学館)
MASTERキートン(ビッグコミックオリジナル、小学館)
Happy!(ビッグコミックスピリッツ)
MONSTER(ビッグコミックオリジナル)
20世紀少年 / 21世紀少年(ビッグコミックスピリッツ)
PLUTO(ビッグコミックオリジナル)
BILLY BAT(モーニング)
そして、「MONSTER」の連載終了後、浦沢直樹は「20世紀少年」の連載を開始する。
(2)へつづく
20世紀少年 第1章
11月1日(土)より上映
まさか20世紀少年が映画化されるとは思わなかった...。
映画化が決定したとき、そう思った昔からの浦沢直樹ファンは多いのではないか。それは、漫画「20世紀少年」が途方も無いほどの多重構造をもつストーリー/人物構造であり、大長編であるからだ。しかも、3部作。結末も違うらしい...とのことでファンの間ではにわかに活気づいた。
浦沢直樹の陰と陽
元々、浦沢直樹という人物はこんなに人気作家ではなかったように思う。
浦沢直樹といえば、「YAWARA!」「HAPPY!」などの青年誌向けのライトな作品と、シリアス路線の「MASTERキートン」「パイナップルARMY」を交互に描き分ける「器用な作家」という印象であり、ヒット作は打ち出していたが、今ほど注目を浴びるようなスター作家ではなく、どちらかというと地道にコツコツやってる作家の内の一人だった。

浦沢直樹を変えた「MONSTER」という作品
浦沢直樹が世間から本当の意味で認知されるようになったのは「MONSTER」だろう。浦沢直樹は「MASTERキートン」「パイナップルARMY」の一話完結型マンガ路線で培った物語の構成能力を存分に生かし、複雑な人物構成/物語をまとめあげた。この頃から、海外でも浦沢直樹のマンガが評価されるようになり、重厚なストーリー漫画を描く作家としての地位を得た。
下記が浦沢直樹のこれまでの漫画作品リストである。
踊る警官
パイナップルARMY(ビッグコミックオリジナル)
YAWARA!(ビッグコミックスピリッツ、小学館)
MASTERキートン(ビッグコミックオリジナル、小学館)
Happy!(ビッグコミックスピリッツ)
MONSTER(ビッグコミックオリジナル)
20世紀少年 / 21世紀少年(ビッグコミックスピリッツ)
PLUTO(ビッグコミックオリジナル)
BILLY BAT(モーニング)
そして、「MONSTER」の連載終了後、浦沢直樹は「20世紀少年」の連載を開始する。
(2)へつづく
20世紀少年 第1章
11月1日(土)より上映
堤幸彦監督による20世紀少年
テーマ:◉ 映 画 情 報
2008/10/28 07:42
20世紀少年 第1章
11月1日(土)より上映

(C) 2008 映画『20世紀少年』製作委員会
終わりが始まる。
【CAST/STAFF】
ケンヂ:唐沢寿明 / オッチョ:豊川悦司 / ユキジ:常盤貴子
ヨシツネ:香川照之 / マルオ:石塚英彦 / モンちゃん:宇梶剛士
ケロヨン:宮迫博之 / ドンキー:生瀬勝久 / ヤマネ:小日向文世
フクベエ:佐々木蔵之介 / 万丈目 胤舟:石橋蓮司 / 神様:中村嘉葎雄
キリコ:黒木瞳
原作:浦沢直樹「20世紀少年」(小学館ビッグスピリッツコミックス刊)
監督:堤幸彦
製作:映画「20世紀少年」製作委員会
制作プロダクション:シネバザール・オフィスクレッシェンド
配給:東宝

(C) 2008 映画『20世紀少年』製作委員会
堤幸彦監督という人物
愛知県名古屋市出身。愛知高等学校を経て、法政大学社会学部社会学科に入学するが中退。その後学校法人東放学園卒業。堤幸彦の名を一躍世間に知らしめたのはテレビドラマ『金田一少年の事件簿』。その後、『ケイゾク』、『池袋ウエストゲートパーク』、『TRICK』シリーズ等のヒット作を通し、スタイリッシュな演出と独自の笑いで“堤色”というべき世界を確立し、若者を中心に不動の人気を得た。 一方、近年では映画『明日の記憶』など、年輩層にむけての映画も成功させている。
堤幸彦監督による20世紀少年
堤幸彦のスタイリッシュとは、独特の間(ま)、コミカルなセリフ回しと、「抑制」とはかけはなれたところにあるので、その演出手法から毛嫌いする映画ファンも多い(だいたいテレビ上がりの監督と言うのは映画ファンからは嫌われるのである)。
大多数の若者の心を動かせる時代のイニシアティブともいえるものを持つ堤幸彦監督に、今の時代を代表する漫画家、浦沢直樹とのタッグは意外と相乗効果になるかもしれない。「マンガ」「映画」という枠から抜け出しかねない表現手法を持つ2人は、年齢的にも意気投合したのだろう。
困難と思われていた、マンガ版のキャラクターの実写化という最初の段階は、なんとかクリアできているようだ。次は、20世紀少年という途方も無い大作を、いかに終わらせることができるのか?ということだろう。今、堤幸彦監督の手腕が問われる時である。
全国の「20世紀少年」ファンが、最高の
終わりの終わり。
を期待しているのである。その責任は、重い。
20世紀少年 第1章
11月1日(土)より上映
11月1日(土)より上映

(C) 2008 映画『20世紀少年』製作委員会
終わりが始まる。
【CAST/STAFF】
ケンヂ:唐沢寿明 / オッチョ:豊川悦司 / ユキジ:常盤貴子
ヨシツネ:香川照之 / マルオ:石塚英彦 / モンちゃん:宇梶剛士
ケロヨン:宮迫博之 / ドンキー:生瀬勝久 / ヤマネ:小日向文世
フクベエ:佐々木蔵之介 / 万丈目 胤舟:石橋蓮司 / 神様:中村嘉葎雄
キリコ:黒木瞳
原作:浦沢直樹「20世紀少年」(小学館ビッグスピリッツコミックス刊)
監督:堤幸彦
製作:映画「20世紀少年」製作委員会
制作プロダクション:シネバザール・オフィスクレッシェンド
配給:東宝

(C) 2008 映画『20世紀少年』製作委員会
堤幸彦監督という人物
愛知県名古屋市出身。愛知高等学校を経て、法政大学社会学部社会学科に入学するが中退。その後学校法人東放学園卒業。堤幸彦の名を一躍世間に知らしめたのはテレビドラマ『金田一少年の事件簿』。その後、『ケイゾク』、『池袋ウエストゲートパーク』、『TRICK』シリーズ等のヒット作を通し、スタイリッシュな演出と独自の笑いで“堤色”というべき世界を確立し、若者を中心に不動の人気を得た。 一方、近年では映画『明日の記憶』など、年輩層にむけての映画も成功させている。
堤幸彦監督による20世紀少年
堤幸彦のスタイリッシュとは、独特の間(ま)、コミカルなセリフ回しと、「抑制」とはかけはなれたところにあるので、その演出手法から毛嫌いする映画ファンも多い(だいたいテレビ上がりの監督と言うのは映画ファンからは嫌われるのである)。
大多数の若者の心を動かせる時代のイニシアティブともいえるものを持つ堤幸彦監督に、今の時代を代表する漫画家、浦沢直樹とのタッグは意外と相乗効果になるかもしれない。「マンガ」「映画」という枠から抜け出しかねない表現手法を持つ2人は、年齢的にも意気投合したのだろう。
困難と思われていた、マンガ版のキャラクターの実写化という最初の段階は、なんとかクリアできているようだ。次は、20世紀少年という途方も無い大作を、いかに終わらせることができるのか?ということだろう。今、堤幸彦監督の手腕が問われる時である。
全国の「20世紀少年」ファンが、最高の
終わりの終わり。
を期待しているのである。その責任は、重い。
20世紀少年 第1章
11月1日(土)より上映
20世紀少年【特別割引券】
テーマ:◎ 特別割引券
2008/10/26 14:38
このページをプリントアウトして劇場までお持ちください。
( ⇒ 記事一覧からこの記事をクリック/印刷)
割引適用作品:20世紀少年

☆一般:200円、学生・小人:100円 割引
☆本券1枚につき、4名様まで有効
☆上映期間・時間は、急遽変更になる場合がございますので、事前にご確認ください。
☆映画ファンデー(毎週水曜日1300円)
映画の日(毎月1日1000円)にはご利用いただけません。
☆他の割引券との併用はできません。
☆学生の方は、学生証をご提示ください。
20世紀少年 第1章
11月1日(土)公開
( ⇒ 記事一覧からこの記事をクリック/印刷)
割引適用作品:20世紀少年

☆一般:200円、学生・小人:100円 割引
☆本券1枚につき、4名様まで有効
☆上映期間・時間は、急遽変更になる場合がございますので、事前にご確認ください。
☆映画ファンデー(毎週水曜日1300円)
映画の日(毎月1日1000円)にはご利用いただけません。
☆他の割引券との併用はできません。
☆学生の方は、学生証をご提示ください。
20世紀少年 第1章
11月1日(土)公開
ロードショー作品の金曜日公開は定着するのか?
テーマ:◉ 映 画 情 報
2008/10/25 09:26
映画のロードショー作品が土曜日初日になった理由
昔は今のように週休2日が多くなかったということもあり、
映画という興行形態では必然的に出足で決まってくるという「配給側の都合」と、
一番動きがとれる休みの前日の夜という「観客の都合」が合致し公開初日は土曜日に定着していた。
金曜初日への変化
実は、米国では金曜初日が慣例化しているという事実があり、日本でも週休2日が普及してきたこともあって2006年-2007年頃から、米メジャー系の洋画配給会社が中心になって金曜初日の公開を実施するようになった。(『ザ・シューター 極大射程』『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』『オーシャンズ13』など)
実際、金曜初日が実施されている事を日本ではまだまだ認知していない人も多いと思うので、配給側の努力も必要となるだろう。習慣を変えるという煩わしさから、変化を望まない人も多いかもしれない。だが、個人的には時代に合わせた変革は意義のある事だと思う。古い慣習は時代によって、淘汰される。そうした柔軟な対応(変化)こそ生き残りを探る道になってくるものじゃないだろうか。
ちなみに、福知山シネマでロードショー公開する

ウォーリー[吹替版]も
12月5日金曜日公開です。
皆様、お間違えのないように...。
昔は今のように週休2日が多くなかったということもあり、
映画という興行形態では必然的に出足で決まってくるという「配給側の都合」と、
一番動きがとれる休みの前日の夜という「観客の都合」が合致し公開初日は土曜日に定着していた。
金曜初日への変化
実は、米国では金曜初日が慣例化しているという事実があり、日本でも週休2日が普及してきたこともあって2006年-2007年頃から、米メジャー系の洋画配給会社が中心になって金曜初日の公開を実施するようになった。(『ザ・シューター 極大射程』『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』『オーシャンズ13』など)
実際、金曜初日が実施されている事を日本ではまだまだ認知していない人も多いと思うので、配給側の努力も必要となるだろう。習慣を変えるという煩わしさから、変化を望まない人も多いかもしれない。だが、個人的には時代に合わせた変革は意義のある事だと思う。古い慣習は時代によって、淘汰される。そうした柔軟な対応(変化)こそ生き残りを探る道になってくるものじゃないだろうか。
ちなみに、福知山シネマでロードショー公開する

ウォーリー[吹替版]も
12月5日金曜日公開です。
皆様、お間違えのないように...。
東京国際映画祭「レッドクリフPart1」
テーマ:◉ 映 画 情 報
2008/10/24 09:43
10月18日(土)、
『レッドクリフ Part I』が第21回東京国際映画祭オープニング上映されました。
以下、会場の様子・舞台挨拶。
■グリーンカーペット
環境を意識、18000本ものペットボトルを原料に作られた、200メートルの「グリーン・カーペット」を、51組311人に及ぶ映画祭ゲストが歩きました。その中でも最も注目を集め、華やかな印象を残したのがオープニング作品『レッドクリフ PartⅠ』の監督、キャスト。すでに、アジアでの歴代興行収入No1を記録しており、日本では、アジア映画で最大の551スクリーンでの上映が決定している注目作。麻生太郎内閣総理大臣とともに、沿道大歓声をあびてジョン・ウー監督、主演のトニー・レオン、金城武らが歩いた。

■オープニング舞台挨拶
●ジョン・ウー監督
「東京国際映画祭の、この場に立てることを感謝します。一生、忘れません。映画をご覧になって気に入ってくれるとうれしいです。アジアにも実にすばらしい人材がいます。ハリウッド映画に負けない、同等のスケール感を堪能していただけると思います。どうぞ楽しんでください。皆様の健康をお祈りします。」
●トニー・レオン
「尊敬する麻生首相ほかのみなさま、こんばんは参加することができて大変うれしいです。TIFFの成功をお祈りします美しい夜になりますように」
●金城武
「みなさんこんばんは 諸葛亮孔明役の金城武です。初めての参加ですが 自分の参加した、ジョン・ウー監督の『レッドクリフ PartⅠ』をオープニング作品として上映されること光栄に思います。 この映画をどうぞ楽しんでください。」
福知山シネマでは12月中の上映予定ですが、舞鶴八千代館では11月1日(土)ロードショーとなります。
早く見たい!という人は舞鶴八千代館へどうぞ↓
舞鶴八千代館ホームページ
『レッドクリフ Part I』が第21回東京国際映画祭オープニング上映されました。
以下、会場の様子・舞台挨拶。
■グリーンカーペット
環境を意識、18000本ものペットボトルを原料に作られた、200メートルの「グリーン・カーペット」を、51組311人に及ぶ映画祭ゲストが歩きました。その中でも最も注目を集め、華やかな印象を残したのがオープニング作品『レッドクリフ PartⅠ』の監督、キャスト。すでに、アジアでの歴代興行収入No1を記録しており、日本では、アジア映画で最大の551スクリーンでの上映が決定している注目作。麻生太郎内閣総理大臣とともに、沿道大歓声をあびてジョン・ウー監督、主演のトニー・レオン、金城武らが歩いた。

■オープニング舞台挨拶
●ジョン・ウー監督
「東京国際映画祭の、この場に立てることを感謝します。一生、忘れません。映画をご覧になって気に入ってくれるとうれしいです。アジアにも実にすばらしい人材がいます。ハリウッド映画に負けない、同等のスケール感を堪能していただけると思います。どうぞ楽しんでください。皆様の健康をお祈りします。」
●トニー・レオン
「尊敬する麻生首相ほかのみなさま、こんばんは参加することができて大変うれしいです。TIFFの成功をお祈りします美しい夜になりますように」
●金城武
「みなさんこんばんは 諸葛亮孔明役の金城武です。初めての参加ですが 自分の参加した、ジョン・ウー監督の『レッドクリフ PartⅠ』をオープニング作品として上映されること光栄に思います。 この映画をどうぞ楽しんでください。」
福知山シネマでは12月中の上映予定ですが、舞鶴八千代館では11月1日(土)ロードショーとなります。
早く見たい!という人は舞鶴八千代館へどうぞ↓
舞鶴八千代館ホームページ
ポニョと浮世絵
テーマ:◉ 映 画 情 報
2008/10/23 14:42
崖の上のポニョ
11月7日(金)ついに終了します。

(C)2008二馬力・GNDHDDT
アニメーションの新境地とも言える芸術的な作品なので、まだ見られていない人も、児童向けの作品と思われずにぜひぜひ見に来てください。
今回は、そんな宮崎駿の発想の原点(想像力の源泉)に少し触れたいと思います。
歌川国芳(1797~1861)
《讃岐院眷属をして為朝をすくふ図》

今、東京でボストン美術館展が開催されていますが(10月7日 〜 11月30日まで)、ポニョにおける波の表現、ダイナミズムは浮世絵にあるのかもしれません。上記の屏風絵は宮崎駿も多大な影響を受けているのではないかと思います。
それにしても、江戸末期の町人文化はおもしろいです。時代を掌握するような芸術というものはなかなか生まれる物ではありません。仏のアールヌーボーが19世紀末なので、当時の日本の芸術がいかに進んでいたかという事をうかがわされます。
興味のある人は、ホームページへ
ボストン美術館 浮世絵名品展ホームページ
以下二つは今回展示されているかわかりませんが、歌川国芳作の有名な作品群です。浮世絵が今の日本の漫画家・アニメーターにも多大な影響を与えている事は間違いないでしょう。
《龍宮玉取姫之図》

《相馬の古内裏》

これはまるっきり、水木しげるの「がしゃどくろ」ですね。
崖の上のポニョ
11月7日(金)終了
11月7日(金)ついに終了します。

(C)2008二馬力・GNDHDDT
アニメーションの新境地とも言える芸術的な作品なので、まだ見られていない人も、児童向けの作品と思われずにぜひぜひ見に来てください。
今回は、そんな宮崎駿の発想の原点(想像力の源泉)に少し触れたいと思います。
歌川国芳(1797~1861)
《讃岐院眷属をして為朝をすくふ図》

今、東京でボストン美術館展が開催されていますが(10月7日 〜 11月30日まで)、ポニョにおける波の表現、ダイナミズムは浮世絵にあるのかもしれません。上記の屏風絵は宮崎駿も多大な影響を受けているのではないかと思います。
それにしても、江戸末期の町人文化はおもしろいです。時代を掌握するような芸術というものはなかなか生まれる物ではありません。仏のアールヌーボーが19世紀末なので、当時の日本の芸術がいかに進んでいたかという事をうかがわされます。
興味のある人は、ホームページへ
ボストン美術館 浮世絵名品展ホームページ
以下二つは今回展示されているかわかりませんが、歌川国芳作の有名な作品群です。浮世絵が今の日本の漫画家・アニメーターにも多大な影響を与えている事は間違いないでしょう。
《龍宮玉取姫之図》

《相馬の古内裏》

これはまるっきり、水木しげるの「がしゃどくろ」ですね。
崖の上のポニョ
11月7日(金)終了
ホームレスと浮浪者の違い
テーマ:◉ 映 画 情 報
2008/10/22 12:16
ホームレス
失業などによって住む家を失い,路上や駅の構内などに寝泊まりせざるをえない人。
浮浪者
定まった職業・住所などをもたず、うろつき暮らす人。ルンペン・乞食とも言われる。
微妙な違いですが、近年では総じてホームレスというみたいです。
ルンペンの語源は、布切れやボロ服を意味するドイツ語「Lumpen」。日雇いなど種々雑多の最下層の労働者階級のルンペンプロレタリアートという言葉が派生して生まれたそうで、昔ルンペン今ホームレスという風に時代によって言い方が変化しているとのこと。
ホームレスということばが広まったのは1980年代後半。当初は欧米の路上生活者を指したとのことで、定住型・移動型の二種類に分かれる。(以下詳細)
定住型ホームレス
公園・駅舎などの公共の場を一定期間占拠し、段ボールハウスなどを設置して生活している。
しばしば公共の場の不法占拠かどうかを巡り行政と対立する。
移動型ホームレス
昼間は仕事をしていたり、公共施設などを転々として時間を過ごしていたりするが、夜間になると雨風を凌げる場所を探して睡眠をとっている。

※注※ジプシーのロマやモンゴルの移動型少数民族等はホームレスではない。
普段何気なく耳にしている言葉にも歴史があるものです。
ホームレス中学生の田村裕を分類分けすると定住型ホームレスだったということになりますね。
ホームレス中学生
10月25日(土)いよいよ公開
失業などによって住む家を失い,路上や駅の構内などに寝泊まりせざるをえない人。
浮浪者
定まった職業・住所などをもたず、うろつき暮らす人。ルンペン・乞食とも言われる。
微妙な違いですが、近年では総じてホームレスというみたいです。
ルンペンの語源は、布切れやボロ服を意味するドイツ語「Lumpen」。日雇いなど種々雑多の最下層の労働者階級のルンペンプロレタリアートという言葉が派生して生まれたそうで、昔ルンペン今ホームレスという風に時代によって言い方が変化しているとのこと。
ホームレスということばが広まったのは1980年代後半。当初は欧米の路上生活者を指したとのことで、定住型・移動型の二種類に分かれる。(以下詳細)
定住型ホームレス
公園・駅舎などの公共の場を一定期間占拠し、段ボールハウスなどを設置して生活している。
しばしば公共の場の不法占拠かどうかを巡り行政と対立する。
移動型ホームレス
昼間は仕事をしていたり、公共施設などを転々として時間を過ごしていたりするが、夜間になると雨風を凌げる場所を探して睡眠をとっている。

※注※ジプシーのロマやモンゴルの移動型少数民族等はホームレスではない。
普段何気なく耳にしている言葉にも歴史があるものです。
ホームレス中学生の田村裕を分類分けすると定住型ホームレスだったということになりますね。
ホームレス中学生
10月25日(土)いよいよ公開
レッドクリフ いよいよ日本上陸
テーマ:◉ 映 画 情 報
2008/10/21 17:51
レッドクリフ Part I
12月公開予定 - 福知山シネマ
1800年語り継がれる「三国志」を全2部作の壮大な物語として描いた、この秋最大の話題作!『M:I-2』ジョン・ウー監督 最新作!

1800年の時を超え、"愛と勇気の伝説"今よみがえる。『M:I-2』でハリウッドの頂点を極めたジョン・ウー監督が、『パイレーツ・オブ・カリビアン』『マトリックス レボリューションズ』等のVFXチームと組み、生涯の夢であった「三国志」を完全映画化。日本に先駆けて公開されたアジア各国では、そのスケールが観客の度肝を抜き、次々に各国の新記録を樹立!2008年秋最大の話題作が、遂に日本上陸する。
監督:ジョン・ウー
出演:トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、フー・ジュン、中村獅童、リン・チーリン
配給:東宝東和/エイベックス・エンタテインメント
音楽:岩代太郎 主題歌:alan「RED CLIFF〜心・戦〜」
2008/アメリカ・中国・日本・台湾・韓国/35mm/151分/シネスコサイズ/ドルビーSRD
(C)2008 Three Kingdoms Ltd. (C)Bai Xiaoyan
公式サイト:www.redcliff.jp
「三国志」の世界進出作
中国で1800年間も語り継がれているという時点ですごいと思うが、日本では世界的に評価の高いアニメーション作家・人形作家である川本喜八郎が1982年、人形美術で参加した作品NHK人形劇『三国志』を覚えておられる方も多いのではないかと思う。筆者は、小学生の頃90年代に再放送で見たクチだが、心震える一大歴史ロマンに毎週ワクワクしながら見ていた。特に昔の中国人の「義」の心に深い畏敬の念を抱いた事を覚えている。

今回の「レッドクリフ」2部作映画化が生涯の夢であったと語っているジョン・ウー監督は、巨額の費用を使い、世界中で興行することで三国志を世界的文化遺産にしたいという意図があったのだと思う。それは、中国人監督の中でもジョン・ウー監督でしかなしえなかった夢の実現であるし、大作といえばハリウッドという中で、中国人俳優を使った史劇の映画化という難しい題材を扱うのは、尋常ではない苦労があった事だろう(カンフー映画ではないアジア映画の難しさ)。まずは、その労をねぎらいたいと思う。
ジョン・ウー監督とは?
拳銃を使った暴力的かつ華麗なアクション映画で有名な監督で、「バイオレンスの詩人」とも呼ばれアメリカで活躍している。両手に銃をもって華麗に立ち回る「二丁拳銃」アクション、戦闘中に飛ぶ白い鳩、同時に拳銃を向け合う2人の人物(メキシカン・スタンドオフ)、立て続けのカット割りからのスローモーション(サム・ペキンパーなどからの影響と言われている)など、その独特の映像美と暴力的かつ華麗なアクションは、近年のアクション映画に決定的な影響を与え、多くの熱狂的なファンを集めている。
下記が、ジョン・ウー監督のフィルモグラフィーである。
カラテ愚連隊 過客 (1973)
ジャッキー・チェンの秘龍拳少林門 少林門 (1975)
帝女花 (1976)
マネー・クレイジー 發錢寒 (1977)
剣聖たちの挽歌 豪侠 (1978)
滑稽時代/モダン・タイム・キッド 滑稽時代 (1980)
アーメン・オーメン・カンフーメン '摩登天師 (1981)
八彩林亞珍 (1982)
ソルジャー・ドッグス 英雄無涙 (1986)
男たちの挽歌 英雄本色 (1986)
男たちの挽歌II 英雄本色II (1987)
ワイルド・ヒーローズ/暗黒街の狼たち 義胆群英 (1989)
狼/男たちの挽歌・最終章 喋地雙雄 (1989)
ワイルド・ブリッド 喋血街頭 (1990)
狼たちの絆 縦横四海 (1991)
ハードボイルド/新・男たちの挽歌 辣手神探 (1992)
以下、ハリウッド進出作品
ハード・ターゲット Hard Target (1993)
ブロークン・アロー Broken Arrow (1996)
フェイス/オフ Face/Off (1997)
ブラックジャック Black Jack (1998)
ミッション:インポッシブル2 Mission: Impossible II (2000)
ウィンドトーカーズ Windtalkers (2001)
ペイチェック 消された記憶 Paycheck (2003)
それでも生きる子供たちへ All the Invisible Children (2005)
今回の「レッドクリフPart.1」は、三国志でも一番有名な赤壁の戦いがメインとなってくるということだが、三国志をまだ知らない人も知っている人も、この秋は中国の一大歴史ロマンにどっぷり浸る機会かと。ぜひ大きいスクリーンで見てみてください。

レッドクリフPart.1
12月公開予定 - 福知山シネマにて
12月公開予定 - 福知山シネマ
1800年語り継がれる「三国志」を全2部作の壮大な物語として描いた、この秋最大の話題作!『M:I-2』ジョン・ウー監督 最新作!

1800年の時を超え、"愛と勇気の伝説"今よみがえる。『M:I-2』でハリウッドの頂点を極めたジョン・ウー監督が、『パイレーツ・オブ・カリビアン』『マトリックス レボリューションズ』等のVFXチームと組み、生涯の夢であった「三国志」を完全映画化。日本に先駆けて公開されたアジア各国では、そのスケールが観客の度肝を抜き、次々に各国の新記録を樹立!2008年秋最大の話題作が、遂に日本上陸する。
監督:ジョン・ウー
出演:トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、チャン・チェン、ヴィッキー・チャオ、フー・ジュン、中村獅童、リン・チーリン
配給:東宝東和/エイベックス・エンタテインメント
音楽:岩代太郎 主題歌:alan「RED CLIFF〜心・戦〜」
2008/アメリカ・中国・日本・台湾・韓国/35mm/151分/シネスコサイズ/ドルビーSRD
(C)2008 Three Kingdoms Ltd. (C)Bai Xiaoyan
公式サイト:www.redcliff.jp
「三国志」の世界進出作
中国で1800年間も語り継がれているという時点ですごいと思うが、日本では世界的に評価の高いアニメーション作家・人形作家である川本喜八郎が1982年、人形美術で参加した作品NHK人形劇『三国志』を覚えておられる方も多いのではないかと思う。筆者は、小学生の頃90年代に再放送で見たクチだが、心震える一大歴史ロマンに毎週ワクワクしながら見ていた。特に昔の中国人の「義」の心に深い畏敬の念を抱いた事を覚えている。

今回の「レッドクリフ」2部作映画化が生涯の夢であったと語っているジョン・ウー監督は、巨額の費用を使い、世界中で興行することで三国志を世界的文化遺産にしたいという意図があったのだと思う。それは、中国人監督の中でもジョン・ウー監督でしかなしえなかった夢の実現であるし、大作といえばハリウッドという中で、中国人俳優を使った史劇の映画化という難しい題材を扱うのは、尋常ではない苦労があった事だろう(カンフー映画ではないアジア映画の難しさ)。まずは、その労をねぎらいたいと思う。
ジョン・ウー監督とは?
拳銃を使った暴力的かつ華麗なアクション映画で有名な監督で、「バイオレンスの詩人」とも呼ばれアメリカで活躍している。両手に銃をもって華麗に立ち回る「二丁拳銃」アクション、戦闘中に飛ぶ白い鳩、同時に拳銃を向け合う2人の人物(メキシカン・スタンドオフ)、立て続けのカット割りからのスローモーション(サム・ペキンパーなどからの影響と言われている)など、その独特の映像美と暴力的かつ華麗なアクションは、近年のアクション映画に決定的な影響を与え、多くの熱狂的なファンを集めている。
下記が、ジョン・ウー監督のフィルモグラフィーである。
カラテ愚連隊 過客 (1973)
ジャッキー・チェンの秘龍拳少林門 少林門 (1975)
帝女花 (1976)
マネー・クレイジー 發錢寒 (1977)
剣聖たちの挽歌 豪侠 (1978)
滑稽時代/モダン・タイム・キッド 滑稽時代 (1980)
アーメン・オーメン・カンフーメン '摩登天師 (1981)
八彩林亞珍 (1982)
ソルジャー・ドッグス 英雄無涙 (1986)
男たちの挽歌 英雄本色 (1986)
男たちの挽歌II 英雄本色II (1987)
ワイルド・ヒーローズ/暗黒街の狼たち 義胆群英 (1989)
狼/男たちの挽歌・最終章 喋地雙雄 (1989)
ワイルド・ブリッド 喋血街頭 (1990)
狼たちの絆 縦横四海 (1991)
ハードボイルド/新・男たちの挽歌 辣手神探 (1992)
以下、ハリウッド進出作品
ハード・ターゲット Hard Target (1993)
ブロークン・アロー Broken Arrow (1996)
フェイス/オフ Face/Off (1997)
ブラックジャック Black Jack (1998)
ミッション:インポッシブル2 Mission: Impossible II (2000)
ウィンドトーカーズ Windtalkers (2001)
ペイチェック 消された記憶 Paycheck (2003)
それでも生きる子供たちへ All the Invisible Children (2005)
今回の「レッドクリフPart.1」は、三国志でも一番有名な赤壁の戦いがメインとなってくるということだが、三国志をまだ知らない人も知っている人も、この秋は中国の一大歴史ロマンにどっぷり浸る機会かと。ぜひ大きいスクリーンで見てみてください。

レッドクリフPart.1
12月公開予定 - 福知山シネマにて
ホームレス中学生【特別割引券】
テーマ:◎ 特別割引券
2008/10/19 12:18
このページをプリントアウトして劇場までお持ちください。
当日料金より、所定の割引をいたします。
割引適用作品:ホームレス中学生

☆本券1枚につき、4名様まで有効
☆上映期間・時間は、急遽変更になる場合がございますので、事前にご確認ください。
☆映画ファンデー(毎週水曜日1300円)・ 映画の日(毎月1日1000円)にはご利用いただけません。
☆他の割引券との併用はできません。
☆学生の方は、学生証をご提示ください。
ホームレス中学生
10月25日(土)公開
当日料金より、所定の割引をいたします。
割引適用作品:ホームレス中学生

☆本券1枚につき、4名様まで有効
☆上映期間・時間は、急遽変更になる場合がございますので、事前にご確認ください。
☆映画ファンデー(毎週水曜日1300円)・ 映画の日(毎月1日1000円)にはご利用いただけません。
☆他の割引券との併用はできません。
☆学生の方は、学生証をご提示ください。
ホームレス中学生
10月25日(土)公開
ホームレス未満中学生
テーマ:◉ 映 画 情 報
2008/10/17 20:12
ホームレス中学生
11月25日(土)公開

STORY:お笑いコンビ「麒麟」の田村裕が極貧生活を送った中学生時代を綴り、ミリオンセラーとなった同名自伝小説の映画化。監督は「ロボコン」「奈緒子」の古厩智之。主演に「ラブ★コン」「KIDS」の小池徹平。夏休み初日、中学生の“ボク”が帰宅すると、家は借金のため差し押さえられていた。父親は蒸発、兄と姉とも別れて一人で公園で暮らすことになったボク。自販機の小銭を集めダンボールを貪る、中学生のホームレス生活が始まる。
【CAST/STAFF】
裕:小池徹平
兄:西野亮廣(キングコング)
姉:池脇千鶴
母:古手川祐子
父:イッセー尾形
原作者:田村裕「ホームレス中学生」(ワニブックス刊)
監督:古厩智之
製作:「ホームレス中学生」製作委員会

タレント本が日本を席巻する時代
どんな人でも、ひとつは名作を作ることができる・・・
つまり、自分の人生を題材に作品を作るということである。
他人の人生を追体験できる楽しさと、テレビでよく知っているタレントの作品であることが、近年のタレントの自伝本ブームに繋がっているのだが、田村裕の母親への想いは置いておくとして、まず間違いなく読者の興味は「ありえない貧乏話=都会でのサバイバル生活」からはじまったのである。

「ホームレス中学生」と「失踪日記」
「ホームレス中学生」とよく似たホームレス体験マンガが、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した「失踪日記(吾妻ひでお著)」である。前者は言わずもがな中学生、後者は中年によるホームレス生活である。

都会でのサバイバル生活においてどちらの作品でも共通するのが、「生きるために食べる」という生理的な欲求なのであるが、吾妻ひでおが生きる為にゴミあさりをするのに対し、田村裕はしない。「ホームレス中学生」と言う題名だが、人目につく公園の遊具を家にしてしまう心境から考えても、感覚的には、突然の解散に順応できないホームレス未満の生活といえるだろう。それができるのは、兄が働くコンビニという生命線があるからということと、人生経験の少なさ+思春期ということからきているからか。
それに比べて、吾妻ひでおのいさぎよさというか、欲求に対する素直さには驚かされる。ホームレスという生活の中でも、食べ物をおいしくいただきたいという工夫がある。例えば、捨ててあった卵とてんぷら油を混ぜて「マヨネーズ」らしきものを作ったり、これまた捨ててあった豚の脂身を一口大に切り、醤油をつけて食べる等、見てる分にはなかなか優雅で楽しそうな生活に見えてくるので不思議だ。

ホームレス未満中学生
ひょんなことから始まった田村裕のホームレス生活は、公園の敷地内(田村裕にとっての聖域)を本陣とすることで、なんとか社会と折り合いをつけれたのではないか。公園の草や、段ボールを食べるという行為も、本陣の中にある物なので、自分の物=自分の意識の中で清められた存在であったはずだ。これが、公園外に生えていた草や落ちていた段ボールなら食べなかったかもしれない。トイレに関しても同じ事が言える。聖域内だからこそ用を足す事が出来たのであって、こういった行為はすべて、今までの家のある生活の名残である。
その後、結局、順応できない(ホームレス未満の)まま、新たな住居に兄弟で住む事になるのだが、その後の経過は映画、もしくは原作で確認してほしい。ただ、田村裕のホームレス生活がもっと長ければ、公園から住処を変えざるを得なかった事は間違いない。そこで食べる為にしなければ行けない事とは?という決断にも迫られたであろう。だから、ある意味この夏休みの不幸は人生にとって幸福な体験と言えるのであるし、笑って泣ける物語になるのである。

ホームレス中学生
11月25日(土)公開
11月25日(土)公開

STORY:お笑いコンビ「麒麟」の田村裕が極貧生活を送った中学生時代を綴り、ミリオンセラーとなった同名自伝小説の映画化。監督は「ロボコン」「奈緒子」の古厩智之。主演に「ラブ★コン」「KIDS」の小池徹平。夏休み初日、中学生の“ボク”が帰宅すると、家は借金のため差し押さえられていた。父親は蒸発、兄と姉とも別れて一人で公園で暮らすことになったボク。自販機の小銭を集めダンボールを貪る、中学生のホームレス生活が始まる。
【CAST/STAFF】
裕:小池徹平
兄:西野亮廣(キングコング)
姉:池脇千鶴
母:古手川祐子
父:イッセー尾形
原作者:田村裕「ホームレス中学生」(ワニブックス刊)
監督:古厩智之
製作:「ホームレス中学生」製作委員会

タレント本が日本を席巻する時代
どんな人でも、ひとつは名作を作ることができる・・・
つまり、自分の人生を題材に作品を作るということである。
他人の人生を追体験できる楽しさと、テレビでよく知っているタレントの作品であることが、近年のタレントの自伝本ブームに繋がっているのだが、田村裕の母親への想いは置いておくとして、まず間違いなく読者の興味は「ありえない貧乏話=都会でのサバイバル生活」からはじまったのである。

「ホームレス中学生」と「失踪日記」
「ホームレス中学生」とよく似たホームレス体験マンガが、平成17年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞した「失踪日記(吾妻ひでお著)」である。前者は言わずもがな中学生、後者は中年によるホームレス生活である。

都会でのサバイバル生活においてどちらの作品でも共通するのが、「生きるために食べる」という生理的な欲求なのであるが、吾妻ひでおが生きる為にゴミあさりをするのに対し、田村裕はしない。「ホームレス中学生」と言う題名だが、人目につく公園の遊具を家にしてしまう心境から考えても、感覚的には、突然の解散に順応できないホームレス未満の生活といえるだろう。それができるのは、兄が働くコンビニという生命線があるからということと、人生経験の少なさ+思春期ということからきているからか。
それに比べて、吾妻ひでおのいさぎよさというか、欲求に対する素直さには驚かされる。ホームレスという生活の中でも、食べ物をおいしくいただきたいという工夫がある。例えば、捨ててあった卵とてんぷら油を混ぜて「マヨネーズ」らしきものを作ったり、これまた捨ててあった豚の脂身を一口大に切り、醤油をつけて食べる等、見てる分にはなかなか優雅で楽しそうな生活に見えてくるので不思議だ。

ホームレス未満中学生
ひょんなことから始まった田村裕のホームレス生活は、公園の敷地内(田村裕にとっての聖域)を本陣とすることで、なんとか社会と折り合いをつけれたのではないか。公園の草や、段ボールを食べるという行為も、本陣の中にある物なので、自分の物=自分の意識の中で清められた存在であったはずだ。これが、公園外に生えていた草や落ちていた段ボールなら食べなかったかもしれない。トイレに関しても同じ事が言える。聖域内だからこそ用を足す事が出来たのであって、こういった行為はすべて、今までの家のある生活の名残である。
その後、結局、順応できない(ホームレス未満の)まま、新たな住居に兄弟で住む事になるのだが、その後の経過は映画、もしくは原作で確認してほしい。ただ、田村裕のホームレス生活がもっと長ければ、公園から住処を変えざるを得なかった事は間違いない。そこで食べる為にしなければ行けない事とは?という決断にも迫られたであろう。だから、ある意味この夏休みの不幸は人生にとって幸福な体験と言えるのであるし、笑って泣ける物語になるのである。

ホームレス中学生
11月25日(土)公開

